ハイハイ、高ばい期のポイントは両手両足がバランスよく動けるように体がほぐれていること、そして、ハイハイ高バイをする時間と空間がたっぷりあることです。
この時期になってくると、動きが大きくなってくるため、お母さんたちもお子さんの動きのに対する違和感を感じやすく、どうアプローチしたら良いのだろうと考える時間が増えるでしょう。
ハイハイや高ばいはずり這いやねんね期の延長線にあり、この時期の動きに違和感を感じるということはどこかで発達のステップを飛ばしている可能性があります。
とは言っても何を飛ばしているか、何が原因だったのかを探るのは大変難しいです。
もし片足ハイハイしかしなかったとしましょう。すると両足でハイハイできるように動かない足の方を誘導したくなります。これも、足を使うという感覚を知ってもらうために大切なことなのですが、
その前の発達では寝返りも片側でしかできていなかったり、
そもそもねんねの時期に向き癖が強かったり今直面している違和感の前にもその兆候があったりします。
筋肉は連動して動いているため、足とは違う部分の体の緊張が残っていて、結果的にハイハイが片足的になっているなんてこともあります。
なのでまずは、ねんね期からずり這い期までの暮らしかたをよーくお読みいただくこと、そして
緊張している体をほぐしてあげることが何よりも大切です。
体が緊張しているとその筋肉を動かしたいのに動かせないということが起こりその代償として別の筋肉を使います。
赤ちゃんはとにかく触りたい、動きたい、舐めたいという意欲がとても強いので、体がうまく使えていなくても、一度その移動手段を覚えてしまうと、しばらくその状態で過ごします。
特に四つ這いでの動きは、全身の筋肉をたくさん使います。大人が四つ這いをすると1分もしないうちに息が切れますよね。それぐらい四つ這いは体を育てる上で体に必要な負荷をかけてくれる重要な動きです。
この時期にハイハイをできるスペースが十分になく、すぐに家具で捕まりだちをしてしまうというような住環境ですと、タッチの方が楽なので、ハイハイを存分にやらなくなってしまいます。
本来発達してほしい筋肉がうまく発達しない状態でのタッチなので、歩き出してもいつもどこか不安定ですぐに転けやすかったり、上半身を使い込んでこなかったので、こけたときに手を出すこともできなくなっています。
姿勢が崩れていると体幹も育ちづらく、体幹ができていないということは体の軸となる筋肉(呼吸と関連する筋肉)も発達していないため、自然な深い呼吸ができません。
自然な呼吸ができていない体では気道を確保するために顎を前に出し、気道確保の姿勢を取ろうとします。
しかしこの姿勢では舌は上顎につきませんので顎も成長してくれないのです。(詳しくは歯並び基礎知識を参照)
長々とその影響を説明してしまいましたが
大切なことは冒頭に記載した
まず全ての筋肉をほぐしバランスよく使える状態にしてあげること
そしてはいはい高バイができる空間と時間を作ることです。
筋肉のほぐしかたはYouTubeの童歌をやってあげたりベビーマッサージをしてあげることも良いでしょう。またリズム遊びの金魚運動や身体調和支援という赤ちゃんの体をほぐすための体操を教えてくれる方もおられます。(サイトリンク)
自分だけでは難しいことも思うので専門家の力も頼ってみられると良いでしょう。
抱っこ、授乳の時に背骨がCカーブを描き、
顎がひけている
寝ている時に口を閉じている
口の中を覗いた時に、ベロが上顎についている
鼻で深く呼吸をしている
お腹が柔らかくリラックスしている
泣いている時にお顔を真っ赤にして、
大きな口を開けている
仰向けでも眠れる
床に下ろすときにもそーっと置く
縦抱きの時に必ず頭を支える
抱っこ紐に入れての長時間の移動を避ける
抱っこ紐に抱っこしてもらわない
厚着をさせない
スタイ(よだれ掛け)をつけない
裸足で過ごしている
よだれを飲み込める
ベビーカーの段差は慎重に通る
上下分かれた服を着せてあげる
裸足で過ごしている
上下分かれた服を着せてあげる
ベビーカーの段差は慎重に通る
お口を指や綿棒で刺激する
自分の手や足をたくさん舐めさせてあげる
抱っこの時間を減らし床で遊ばせる
ーーーーーーーーーーーーここから追加した項目ーーーーーーーーーーーーーーーー
ハイハイができる環境がある
両手足がバランスよく動いている
足の指を使ったハイハイをしている
高ばいもする
足の指を使ったハイハイをしている
お座りの時に骨盤の角度を前傾に促す
歩行器やお座り椅子など姿勢を固定する
道具に赤ちゃんの体をはめ込まない
・お母さんは前傾姿勢をとる
・赤ちゃんの下半身をしっかり支える
・おっぱいとお口の高さ、角度を合わせる
・大きく口を開けてから加えさせる
・赤ちゃんの顎が上がらないように気をつける
・哺乳瓶の角度に気をつけて
(これまでのページで詳しく説明しています)
・下半身を支えたまんまる抱っこに
・顎を引く
・両手を同じ位置で抱っこしてあげる
・こまめに抱っこの向きを変える
抱っこの時間を減らす
・縦抱きの時に赤ちゃんの体重を保護者が全身で受け止めてあげる
・首を支え、顎を引くためのバスタオル枕を作る
・沈み込まない布団で上から重力をかける
・呼吸がしやすいように襟のボタンは外す
・原始反射の邪魔をしないように厚着をさせない
(これまでのページで詳しく説明しています)
・寝かせる向きをこまめに変えてあげる。
・寝かしつけで抱っこ紐を使わない
・そり返った姿勢のまま寝かせない
(これまでのページで詳しく説明しています)
・泣き始めた時はお腹から声が出るまで待ってあげる
・赤ちゃんの体をたくさん触ろう(ベビーマッサージも⚪︎)
・厚着をさせない
・手足、足首を覆わない
・スタイ(よだれ掛けをつけない)
ハイハイ高ばいが自由にできる環境を作る
歩行器やお座り椅子など姿勢を固定する
道具に赤ちゃんの体をはめ込まない
赤ちゃんの体は自分の力で発達します。そこに動きを誘導する道具は必要ありません。また筋肉や関節を固定してしまうことで、体にアンバランスさを産んでしまいます。
育児の便利グッズの多くは過酷な現代社会で孤独に子育てをするお母さんのために作られた道具です。しかしその優しさはお母さんのためにはなっても赤ちゃんのためにはなりません。
触りたい!動きたい!舐めたい!をストップさせてしまう道具の使用は十分に注意しましょう。
これはベビーゲートも同じです。
話はそれますが、これらのグッズを使わない子育てをするには、体力と気力が必要です。
これからもっと動き回る子供達に付き合える体を作るためにストレッチや散歩を少しずつ日常の中に入れ込んであげると良いでしょう。
はいはい高ばいをたくさんさせてあげる
裸足で過ごさせてあげる
『体がうまく動いていないなと感じたら』
動いて欲しい部分をくすぐるようにたくさん触ってあげたり、足の使い方を軽く誘導させてあげましょう。
生まれた赤ちゃんは手や足の感覚がないためどこまでが自分の体なのかも、自分の体に足や手があることも、どう動かすものなのかも気づいていません。
床に指先が触れ、力一杯バタバタ動かすとなんだか体が前の方に動いた、、、、!楽しい!もう一回やってみよう!このように体の使い方を習得していくため
動いていない部分は触ってあげたり、使い方を促してあげたりすると、ああ、膝っていうやつはこんなふうに曲がるのね!と赤ちゃんも自分の体の使い方がわかってきます。
注意点としては
本来は自分で動くようにインプットされているので、無理強いしないことです。その部分が動かないのは、体が緊張していて思い通りに動かせていない場合があります。
まずは体をほぐしてあげることが大切です。
・よだれを飲み込める
・お母さんのいろんな表情を見せてあげる
・お口の周りやベロ、歯茎を清潔な綿棒や手で触れてあげる
・自分の手や足をたくさん舐めさせてあげる